| 【小浜島=竹富】“命を救う自動販売機”が県内でも少しずつ増えている。一定の売り上げのある自販機を設置する施設に対し、飲料メーカーや設置会社が自動体外式除細動器(AED)を無料で貸し出す仕組みで、予算ゼロでAEDを設置できるとあって、財政の厳しい自治体の公共施設や利用者の多い観光施設を中心に普及。医療関係者やメーカーは「人の集まる所に効率的にAEDが設置できる」と期待している。 昨年10月、この仕組みを利用して竹富町小浜島の港湾ターミナル内にAEDが設置された。 同島では2007年9月に、心肺停止に陥った人を一般の人がAEDを使用して蘇生(そせい)させた県内初の事例があり、小浜診療所の山田航希医師(31)は「大勢が利用し偶発的な事故が起こりやすい公共施設にこそAEDを設置するべきだ」と、以前から町などへ働き掛けていた。だがAEDは1台30万−40万円、レンタルでも月に5千−7千円ほどかかるため、財政難で実現できなかった。 そこで山田医師は予算ゼロでAEDを設置する方法に着目、飲料メーカーとターミナル内の売店「くば屋ぁ」に提案し、設置が実現した。設置後の管理は診療所が担う。 16の島を抱える町はほかの島でも同じ方法でAED設置を進めており、西表島上原港に近々、AEDが設置される予定。 沖縄ペプシビバレッジによると、AED付きの自販機は昨年から増え始め、現在は県内に50台弱あるという。キリンビバレッジの自販機の運営管理会社タッグチームも昨年2月に初めて観光施設に設置後、計7台に増えた。 山田医師は「観光客など不特定多数が利用する施設にはAEDは絶対に必要。医療資源の乏しい離島や財政難の自治体にも予算ゼロでAEDが設置できる方法があることをぜひ知ってほしい」と話している。(深沢友紀) http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20090105rky00m040002000c.html
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