【宇都宮】練習で培ったチーム力を救命現場で発揮−。心臓発作で倒れた作新大硬式野球部の男性監督(56)を、野球部員と市体育文化振興公社清原管理事務所の職員が自動体外式除細動器(AED)を使うなどして救うことに成功した。宇都宮東消防署は10月29日、両者に感謝状を贈呈。同署は「両団体の措置は迅速で適切だった」と見事な連係プレーをたたえている。 今年8月25日午後3時20分ごろ、宇都宮清原球場で同大硬式野球部の監督が指導中に倒れた。突然の出来事に部員らは動揺したが、主将で4年谷田部勝寛さん(22)が部員に119番とAED確保、心臓マッサージの実施をそれぞれ指示した。 部員はAEDを備え付けている管理事務所に駆け付け職員に状況を説明。職員もすぐに生命の危機を理解し、AEDを持って現場に急行した。監督が倒れてから約5分後のことだった。 現場では午後3時26分と28分に除細動を実施。一部部員や職員は研修でAED使用法を学んでいた。間もなく救急車も到着。監督は約1カ月間入院したが、現在は後遺症もなく職場復帰している。 同署は「適切な処置はもちろんだが、的確な情報伝達を図った野球部員の功績も大きい」としている。 AEDは血液を送り出せなくなった心臓のけいれんを取り除く装置。心停止後の救命措置は時間が勝負とされ、全国の公共施設や鉄道駅、企業などで設置が進んでいる。 谷田部さんは「みんなが何とかして監督を助けようと思っていた」と振り返り、監督は「部員には普段から人間として成長してほしいと指導してきた。命を救ってもらったこともそうだが、すべきことを自分たちで判断できたことが何よりうれしい」と話している。 http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20091103/229803
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