聖路加国際病院理事長の日野原重明さん(97)を招いた読売新聞創刊135周年記念スペシャルフォーラム「強い心で、自分らしい生き方を」(読売新聞東京本社主催)が28日、熊谷市の熊谷会館で開かれ、現役内科医の熱弁に約1300人が熱心に聴き入った。 講演でまず強調されたのは「命の大切さ」。10歳の児童を対象にした「命の授業」活動を長年続けており、「命は心臓にあるのでなく、見えないところにある。命は自分だけでなく、人のために使いなさいと指導している」と語った。 はつらつと元気な日野原さんは、「1日18時間仕事をしている」と来場者を驚かせ、「うつぶせで寝て、2分間で熟睡」「知ったふりをしないで好奇心を」など心と体の健康の秘訣(ひけつ)を披露。「誰かのために時間を使うことで人生が安らかになる。耐えることと上を向いて歩こう」と持論を展開した。サービス精神旺盛で、「年をごまかしてジェットコースターに乗ったが、達成感があった」などと語ったり、ダンスのステップを踏んだりして会場を盛り上げた。 「元気な先生のように、私も大きな声を出し、好奇心を持って暮らしたい」と蓮田市から来た吉野玲子さん(73)。さいたま市の平野寛さん(81)は「97歳とは思えないパワフルさとユーモアがあり、有意義だった。英会話とパソコンを習っているが、もっと頑張ろうと刺激になった」と話した。 ◇ 著書「十歳のきみへ 九十五歳のわたしから」を小学6年の頃に読んだという中学1年馬場雅弓さん(12)(さいたま市浦和区)の家族が講演後、日野原さんに雅弓さんの手紙を手渡した。著書に刺激され、将来は医療の道へ進んで、人に感動や勇気を与えられる人間になりたいと考えるようになったという。 母親の睦子さん(41)と弟の智大君(10)が手紙を渡すと、日野原さんは「ありがたいねぇ〜」と顔をほころばせた。睦子さんは「温かい人柄がにじみ出ていた。娘も喜ぶと思う」とうれしそうだった。 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20090928-OYT8T01154.htm
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