ここ数年、公共施設などで目にすることが多くなった「AED」。正式には「自動体外式除細動器」といい、心室細動を起こした心臓に電気ショックを与え、正常なリズムに戻す医療機器のことです。04年7月からは、医師ばかりでなく、一般の人にも使用が認められるようになり、空港や駅、学校などに設置が進められてきました。ところが、今、ひとつの問題が浮上しています。 AEDを動かすバッテリーは未使用でも待機寿命が3〜5年、電極パッドの粘着力も2、3年で弱まるとされています。今年7月には、普及し始めてから5年を迎えるため、初期に設置されたAEDが機能しなくなっている恐れがあるというのです。このため、厚生労働省はこのほど、都道府県や設置者にAEDの日常点検の徹底を求める通知を出しました。 AEDは救急車が到着するまでの救命措置として大きな役割を果たしています。3月の東京マラソンでは、タレントの松村邦洋さんが急性心筋梗塞(こうそく)による心室細動で倒れ、AEDを使った救護スタッフの迅速な措置で、その後、無事回復しました。 AEDの特徴は医療知識がない人でも使える点です。機器自体が患者の心電図を解析し、電気ショックが必要かどうかを判断し、使用者は音声指示に従って操作するだけです。誰もがAEDの操作や操作の補助を担う可能性があるだけに、普段利用する駅や建物のどこに設置されているのか、一度確かめてみてはいかがでしょうか。(伊藤綾/ライター・オフィスクリオ所属) http://mainichi.jp/life/health/news/20090528org00m100004000c.html
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