1月24日と25日の2日間、島根県浜田市旭町で「第11回島根県雪合戦大会《雪合戦旭2009》」が開催された。もともとは雪深い町の町おこしイベントとして始まったのだが、今や県外からも参加チームがエントリーする競技会に発展した。競技は「一般の部」「フレンドリーの部」「レディースの部」「ジュニアの部」に分かれており、一般の部で優勝すると北海道で開催される全国大会に出場する権利を得ることができる。公式ルールにのっとって行われるスポーツ競技会なのだ。 24日は開会式の後、まずフレンドリーの部から試合が始まった。会場にはA・B・Cの3コートあって、それぞれのコートで熱い戦いがくり広げられる。試合に使われる雪玉はルールに従って規定の大きさが決められていて、その数も1試合に90個という制限がある。相手チームが投げた雪玉に当たったら退場し、1ラウンド3分間が終わったときに生き残っている人数の多いチームの勝ち。もしくは時間内でも、相手チームのフラッグを奪えばその時点で勝ち。3ラウンドのうち2ラウンドを先取したほうの勝利となる。たかが雪合戦と侮るなかれ、いざ試合が始まると大人も童心にかえって夢中で雪玉を投げ合うのだ。 さて、24日に行われた試合で、選手として参加していた50歳代の男性が急に倒れ、心肺停止状態に陥るという事案があった。男性が倒れたのは午前11時過ぎのこと。現場に居合わせた地元の消防隊員が心臓マッサージを施したが蘇生(そせい)しない。誰が調達したのかAED(自動体外式除細動器)が届けられた。選手として参加していた自衛隊チームの救急救命士も現場に入り、AEDで蘇生を試みるも1回目は患者の反応なし。2回目で呼吸と心音が戻った。このとき時計は11時38分を指していた。 その間、自衛隊チームの選手らは、AEDによる心肺蘇生のほかにも保温のための資材調達に走る者、患者の手を握って声をかけ続ける者、救急車の進入路を確保するなど、監督の指示のもとそれぞれの役割を遺憾なく果たした。また周囲の観客からも、アルミ保温シートや毛布などが惜しげもなく提供された。その後間もなく病院へ搬送された男性は、意識がはっきりしており、自分の名前を言えるまでに回復したという。 なお、このとき男性の救護にあたった自衛隊員らは、雪合戦大会に参加するために地元島根のほか、広島、大阪、群馬から集まった即応予備自衛官と予備自衛官らの有志たちで構成するチーム「ちょっと特殊な作戦群」のメンバーだ。このような不測の事態に慌てることなく対処できたのは、日ごろの訓練のたまものだろう。【了】 http://news.livedoor.com/article/detail/3992551/
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