| がんで4月に62歳で亡くなった大阪府吹田市の前教育長、延地(のべち)和子さんが、亡くなる25日前に自分の人生を中学生らに語った「最後の授業」が、中学3年の道徳の副読本に掲載されることになった。「わたしの使命は生きること」。懸命に命の尊さを伝えようとした言葉が、4ページ2500字の文章にちりばめられている。 執筆したのは、大阪府和泉市立教育研究所の指導員、高井建次さん(61)。人権教育に熱心な教員らの勉強会で延地さんと一緒に学んだ。 4月1日に亡くなる10日ほど前に延地さんを見舞い、病室で「桜を見るまで頑張らなあかんで」と励ました。意識もはっきりせず、会話はできなかったが、帰り際、延地さんは「高井先生、よろしくお願いします」と両手を握った。 葬儀や墓のことを頼まれたと思っていたが、やがて「私の思いを伝えて、という意味があったのでは」と思うようになった。副読本の執筆依頼はそんな時に舞い込んだ。 延地さんは中学校長をへて05年12月に吹田市の教育長に就き、07年7月に副腎皮質のがんが見つかった。離婚、荒れた学校での教員経験、娘の死、がん……。かつて校長を務めた同市立竹見台中で今年3月7日、3年生36人を相手にした「最後の授業」では約50分、自分の人生を語り、命の大切さを訴えた。 高井さんは、授業の様子を撮ったDVDをメモに起こし再構成した。「延地さんになりきってどの言葉を残すのか考えた。執筆中は2度も延地さんが夢に出てきた」。結局、引用が全体の3分の2以上を占めることになった。 『人間が生きていくっていうことはいろんな試練があってね、それを乗り越えるっていうのは本当に大変なことです。でも、1人じゃない、仲間がいる、仲間と支え合ってこの世の中で生きているんだ、そうわたしは思ってます』 http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200812110019.html [READ MORE...]
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