| 今年7月に社交ダンスのレッスン中に倒れた79歳の男性を、居合わせた看護師ら3人が心臓に電気ショックを与える「自動体外式除細動器(AED)」や人工呼吸などで救命したとして、高知市中消防署は9日、3人に感謝状を贈った。男性は社会復帰を果たし、3人は「みんなで協力したからうまくいった。助かって良かった」と話している。一般市民がAEDを使用して人命救助したのは県内で初めて。 7月16日午前10時40分ごろ、高知市小津町の龍馬学園生涯学習健康センター2階に「ドーン」という音が響いた。ダンスの練習中だった同市春野町の看護師、中内寿恵さん(50)が音の方に目をやると、男性が椅子からずり落ちるようにして倒れていた。駆け寄って呼びかけたが反応はなく、心肺も停止していたため、心筋こうそくと判断。「119番に連絡して」と周囲に声をかけ、人工呼吸と心臓マッサージ取りかかった。 3階にいた同センターのスポーツトレーナーの筒井由夏さん(41)=いの町天王南9=と岡田万菜実さん(39)=同市鷹匠町=は「AEDを持ってきて」という声を聞き、慌てて2階に駆け下りた。すぐにAEDを男性に装着し、協力して措置を行った。5分ほどで救急車が到着し、搬送中に呼吸が回復。男性は後遺症もなく社会復帰を果たしたという。 中内さんは「救命講習は毎年受けているので勝手に体が動いた」と笑顔。筒井さんも「6月にAEDの講習を受けたばかりで、経験を生かせた」。岡田さんは「1人でも欠けていたら完ぺきな措置はできなかった」とチームワークの良さを強調した。現場に駆け付けた救急救命士の橋本尚明消防司令補(46)は「驚くほど迅速で適切な救命措置がなされていた。救命のバトンがうまく渡せた好例」と話した。 県内でAEDは、病院や公共施設を中心に、昨年3月現在で県が把握している限り460台が設置されている。 http://mainichi.jp/area/kochi/news/20080910ddlk39040754000c.html
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