救命措置をしたのは2件とも、認定を受けた市内のガソリンスタンド。うち1件は今年6月、同市平野中川原の「堀川商店セルフ小田店」であった。
店の前の小田交差点で、自転車の男児(9つ)が軽自動車にはねられた。「バン」という音で事故に気付いた店長の川本浩章さん(45)が頭を打ち、呼び掛けに答えない男児に気道確保などの応急手当てをする一方、従業員が119番通報した。
手当てをした川本さんは普通救命講習を修了し、救急救命士資格も持つ。「頭を動かすと後遺症が残ることがある。息ができるよう、気道確保に努めた」と振り返る。迅速な処置で男児はすぐに回復し軽傷で済んだ。
市内では、119番通報を受けてから救急車が到着するまで平均6分かかる。同消防本部は「救急車が着くまでの手当てが救命やその後の症状を左右する場合がある」といい、救命の駅に期待する。
救命の駅には道路に面したガソリンスタンドや金融機関、老人ホーム、建設会社などが認定を受けている。認定には、3時間の普通救命講習を受けた人が事業所に1人以上いることが必要。同本部では事業所、施設から要請があれば随時、講習に出向いている。