心停止などの際に電気的なショック(除細動)を与えて回復を試みる医療機器、AED(自動体外式除細動器)の設置個所が増加していることが石垣市消防本部のまとめでわかった。郡内での設置個所は9月現在、前年の同時期から26カ所増の92カ所に拡大し、前木秀靖消防長も「住民の意識が高く、心強い」と話す。9月5日からは救急医療週間。同本部は郡民を対象にAEDの取り扱いを含めた普通救命講習会を開催するなど普及に努める考えだ。
AEDは行政機関、観光関連事業所、医療・福祉施設などさまざまな団体が設置、石垣市内では69カ所(77器)、竹富町内では22カ所(24器)、与那国町では1カ所(1器)となっている。AEDの取り扱いの講習を受けた人がいることなどを条件に同本部が標章を交付している市内の「まちかど市民救急ステーション」の数も33カ所から42カ所に増えた。
普通救命講習会の受講者は、2006年9月から新ガイドラインの基づく講習に変更されて以降、2900人余が受講するなどAEDを取り扱える市民も確実に増えている。過去3年半の間、その場に居合わせた人たちの心肺蘇生(そせい)法やAEDによる措置で6人の患者が回復した例も。
真栄田義史救急救命士は「AEDは2004年7月から一般人も使用できるようになり、消防が講習会を開催したり、医療従事者がAEDをPRしたりしてきた。AEDを置くことで助かる命がある」と話している。
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