2004年7月に同市北部中学校で、当時2年生の男子生徒がハンドボール部の練習中に熱中症で倒れ、死亡した事故の後、市教委は教諭と医師、救急救命士らでつくる学校安全推進委員会を設置。05年に同委員会が作成した熱中症予防やけがの防止策、対応策をまとめた冊子をもとに再発防止に取り組んできた。
手引書は運動部の指導経験がなかった教諭らにもすぐに役立つよう配慮。部員の健康状態把握のポイントを細かく挙げ、日ごろから生徒の体調変化を見落とさないことの大切さを具体的に説いた。部活動の種目別に活動計画例も載っており、ある中学校教諭は「あらためて認識することも多い」と話す。
北部中の事故後、同市内の全小中学校と公立保育園に熱中症にかかりやすい環境を指数で示す「WBGT計」が設置された。各学校では1日数回、数値を計り、児童や生徒に注意を呼び掛けている。
このほか、自動体外式除細動器(AED)も昨夏までに全小中学校に整備。専門家を呼んで熱中症の講演を聞く学校や、すべての部活動に一つずつ熱中症応急手当てセットを用意した学校もある。