| 電気ショックを与えて心臓の動きを正常に戻す自動体外式除細動器(AED)の設置が県内の公立小中高校で進んでいる。下野新聞社の調べによると、二〇〇七年度末に約四割だった設置率が本年度末には一気に約九割となる見込み。一般人がAEDを使用できるようになって今月で五年目に入った。救命効果が広く知られるようになり、学校施設の標準装備となりつつあるようだ。(荻原恵美子) 今年一月の文部科学省発表によると、〇七年度末のAED設置率(予定)は県内公立小中学校が全国平均を4・1ポイント下回る37・2%。高校は43・7%、特別支援学校は35・7%で、それぞれ全国を47・9ポイント、51・5ポイントと大幅に下回っていた。 本年度の設置状況について県内各教委に問い合わせたところ、年度末までに三十一市町のうち二十五市町が管内全校にAEDを設置。県内全公立小中学校の九割弱となる約四百九十校が設置済みとなる。このうち約半数は本年度中の設置だ。 県も本年度、すべての県立高校・特別支援学校計七十八校への設置を終える。当初は〇七年度からの三カ年計画だったが、前倒しすることになった。 担当者らは「必要だとの認識が高まった」「現場から要望があった」などと説明する。野球の試合中や水泳中に心肺停止状態となった児童生徒がAEDの使用で命を取り留めた他県の事例などが追い風となったようだ。 今年六月、全小中学校を含む町立二十八施設にAEDを設置した那須町は「使う事態にならないことが一番だが、いざというときに備えておけば安心」とする。同月末には教員や施設職員を対象に、操作法を学ぶ講習会を開いた。 AEDは学校以外の公共施設や民間施設にも浸透。県保健福祉部によると、〇七年四月一日現在の県内公共施設(学校を含む)の設置台数は約三百三十台だが、その後急速に設置が進んでいるという。 http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20080709/22608
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