「BLS教育」という言葉でインターネットを検索すると慶応義塾さんのBLS教育のホームページが最初にHitされます。慶応義塾さんのBLS教育は,とても有名な実践事例です。 とても有名な実践事例なだけにBLS教育と言えば学校教育の中で行う一次救命処置の授業として捉えてしまうケースも有るようですが,必ずしも学校教育の中という意味では無く,病院内の一次救命処置の訓練は,院内BLS教育として表現されたりしています。 もっと平たく言えば消防署や日本赤十字社で行っている救命講習会も一般市民向けのBLS教育と成ってきます。 一次救命処置の勉強は,子どもの頃から反復練習が有効だと言われています。 学校教育の中で子供に教える一次救命処置は,BLS教育と呼ばずに「BLS授業」と言った方が判りやすいのでは無いかと個人的には感じています。 教職員のBLS教育としてAEDが導入された学校で救命講習会を開催する場合は,基本的には一定頻度者講習(4時間講習)を行う必要があると思います。勿論それ以上の講習でも構いません。 学校という場では,心肺停止患者に複数回遭遇する可能性が有るので最低限4時間講習が必須だと思います。 では学校内でAEDを使用するケースはどのような場所でしょうか?
1.運動が発生する屋内運動場や校庭・グランド 2.溺死事故が発生する可能性のあるプール 3.教室・廊下 通常の救命講習会では,目の前で倒れた人が発生したという仮定で一次救命処置のステップを学習しますが,学校という場を考えればより実践的なシュミレーションで行った方が良いと思います。 1.屋内運動場で児童が衝突事故を起こし心肺停止状態に成っ場合の対応 監視教員からの連絡体制->AEDの要請->119番通報->心肺蘇生法の実施場所と手順 2.屋外(校庭orグランド)で生徒が胸にボールがぶつかり倒れた場合の対応 生徒の通報で知る->AEDの要請及び119番通報->心肺蘇生法の実施場所と手順 3.上記2の場合で雨天及び降雪時の対応 倒れた生徒の搬送手段及び方法->AEDをどこの場所で装着するか? 4.プールでおぼれた場合の対応 監視教員からの連絡体制->AEDの要請->119番通報->心肺蘇生法の実施場所と手順 AEDをどこの場所で装着するか? 倒れた場所や天候状態で処置の仕方が変わって来ると思います。 またシュミレーションの数も校内マラソン大会とかいろいろなケースでより多く行う方が効果的だと思います。 またAEDに付属しているレスキューキットにタオルが付いていない場合も有りますのでタオルの用意も忘れずに・・・
上記に上げた例でもお判りに成ると思いますが,全てのケースで迅速さが要求されます。 特に重要なのは胸骨圧迫開始までの時間です。 また同時にAEDをどれだけ早く持ってこれるか?です。
避難訓練と同様に実際に事故を想定して学校全体でどのように救命活動が出来るかを実践的に行ってゆく必要が有ると思います。 これは,工場などに設置されたAEDでも同様に全体でどんな行動を取れるかが鍵と成る筈です。
シュミレーションにおいて事故発生からストップウオッチでタイムを計り時間の短縮に繋がる努力も必要です。 そうすればAEDの設置場所が,現在の設置場所が有効なのか? もっと効率よく倒れた現場に運ぶ方法が無いのか検討する事も出来ると思います。 数々の救命事例でも判るように複数名の連係プレーが大切な要素を締めてきます。 実践的な事例を想定し一人一人の技術の向上の他にチームワークを構築する事が,教職員のBLS教育に欠かせない事だと思います。
また学校現場で救命講習を行われている救命士さん達も先生方にこんなシュミレーションの実施を提案されては如何でしょうか? 万が一シュミレーションと同じような事故が発生したならきっと役に立つと思えます。
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