| 脳卒中の死亡率が全国一の現状を改善するため、県と岩手脳卒中対策研究会は、脳卒中の初期症状を紹介するパンフレットを作成した。体のしびれなど代表的な初期症状を理解することで、早めの処置に役立ててもらうのが狙いだ。すでに3万部を配布したが、要望が大きいことからさらに6万部を増刷する。 県長寿社会課によると、全国平均を100とした場合、2006年度の県内の脳卒中による死亡率は男139・8、女134・1で、いずれも全国ワースト1位。06年度以前から脳卒中の死亡者数は高いレベルで推移しており、昨年7月には岩手医大の脳神経外科や内科の医師、県の担当者らで対策研究会を設立した。 パンフレットはA4判の1枚紙で、裏表にカラーイラストでわかりやすく説明している。脳卒中の主な初期症状として▽同じ側の手、腕、足に力が入らなくなる▽ろれつが回らなくなる▽視野の一部が欠ける▽激しい頭痛――などを列記し、こうした症状が出たらすぐに119番通報するよう呼びかけている。 脳卒中は、治療を行うまでの時間が長くなるほど後遺症が大きくなる。ただ、脳卒中の多くを占める脳梗塞(こうそく)では、発作が起きてから3時間以内に新薬の「tPA」を投与すれば、後遺症を大幅に減らすことができる。 にもかかわらず、脳卒中の初期症状がどういうものか十分に理解されていないため、早期治療のタイミングを見逃すケースが多い。 同研究会はこのパンフレットを、一般向けの救急救命講習などで配ってもらうため先月、消防署を中心に3万部を配布した。 すると、「どこで手にいれられるのか」「全戸配布してほしい」などの問い合わせが寄せられたことから、さらに6万部を増刷することにした。今月中に市町村や振興局などを通じて配布する予定。 同課の真瀬智彦医務主幹は「脳卒中についての正しい知識を持つことによって、命が助かるだけでなく、後遺症を防ぐことで病後の生活の質も格段に高まる」としている。 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20080516-OYT8T00158.htm
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