突然の心停止に陥った人を救う「自動体外式除細動器(AED)」の県内公立学校の設置率(2007年度、設置見込み含む)が、全国ワースト2位の12・2%だったことが、文部科学省の調査でわかった。全国平均の43%を大幅に下回り、中でも市町村立学校の設置率は5・7%にとどまった。設置費用がネックになっており、「安全意識の低さは否めない」との声も上がっている。
AEDは、心臓の筋肉がけいれん状態となる「心室細動」に陥った時、心臓に電気ショックを与えて正常な状態に戻す救命器具。04年7月から一般の人も使えるようになったことで、官公庁や集客施設など多くの人が集まる場所を中心に急速に広がっている。
県教委によると、07年3月末時点で、県内の公立学校785校のうち、51校が既に設置済みで、45校が設置を予定していた。設置率(設置予定を含む)は、奈良県の11・1%に次ぐ全国ワースト2位。特に、市町村立学校では、689校のうち設置していたのは7校だけ。設置予定も32校にとどまった。
AEDの設置が伸び悩む背景に、設置費用の高さがある。設置費用は1基当たり30万〜50万円で、維持費もかかり、財政難の自治体にとって負担は小さくない。
宮古市教委は08年度中に33の全小中学校に設置する予定だが、設置済みは花輪中の1校だけ。同市教委は「必要性の認識はあったが、高価で財源確保が難しかった」と説明する。他の自治体も「費用の高さが課題」(盛岡市)、「一度に何か所も整備するのは難しい」(平泉町)と口をそろえる。
県教委の田村幸義・特命参事は「安全意識の問題が大きい。都市部と比べて、有効性や必要性が認識されていない」と指摘する。県立学校の設置率は59・4%で、08年度中に全校に設置する方針だが、それでも隣県の秋田、青森両県の設置率は既に100%に達しており、大きく遅れをとっている。
一方、盛岡市立河南中は昨年11月、学校独自でAEDを設置した。同市内では同校のほかに設置した市立中学校はまだない。
きっかけは昨年6月、同校の教職員が体育館でソフトバレーボールをしていたところ、女性教諭が倒れて、心肺停止に陥った。救急車が到着するまで、心臓マッサージなどで対応し、大事には至らなかったが、AEDの必要性を痛感した。同校は市教委にAEDの設置を要望したが、年度内の設置は難しく、PTAの予算で設置することにした。立花正男教頭は「児童らが安心して生活するためには必要。使わないで済むよう願っているが、万が一のための保険」と話す。 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20080201-OYT8T00090.htm
AEDは独自で設置しても良い物です。 設置率の低さより,その土地で暮らしている人の意識の問題の方が遙かに重要だと思います。万が一の為の保険に成るためには使える人が必要です。 そしてみんなの協力で支えあう物だと思います。
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