心臓が停止した時の救急処置に用いられ、全国的に普及が進むAED(自動体外式除細動器)。2004年7月から医師や救急救命士以外の市民でも使用できるようになった。県内でもAEDのおかげで人命が救われた例もある。一方で使用方法の講習会が設置に追い付かないなど、課題も指摘される。現状を探った。 (冨江直樹) 今年七月、柏市内の小学校のプールで女児(10)がおぼれ、意識不明になる事故があった。女児はAEDなどを使った応急措置で呼吸が回復し、一命を取り留めた。学校にはAEDが設置され、監視員がAEDを使用できたことが幸いした。柏市内では、このほかにもスポーツ施設でAEDが使用されたことが少なくとも二例あるという。 AEDは、心停止者に対し、心臓に電気ショックを与え、正常な状態に戻す医療機器。電極を胸にはると心電図を自動的に解析し、心臓の心室が震えて全身に血液が送れなくなる「心室細動」かどうかを判断、機械が音声案内で電気ショックを指示する。心停止後、救急車の到着までにAEDの使用や人工呼吸など適切な応急処置を施せば命が助かる可能性が高まる。〇四年七月に特別の資格を持たない市民も使用できるようになってから、学校や市役所、駅、デパートなどで設置が急速に進んでいる。 特定非営利活動法人(NPO法人)「AED普及協会」(埼玉県本庄市)によると、現在AEDの配備は全国で約九万台という。柏市では小学校などを中心に、〇五年度に三十五台、〇六年度に二十五台を設置した。本年度は二十七台を設置する計画だったが、女児がおぼれた事故をきっかけに急きょ新たに五十四台を追加し、八十一台とすることを決めた。 使用に資格や許可は必要ないが、適切に使用するには、消防署が実施している救命講習を受けるのが望ましい。柏市消防本部救急課によると、「AEDだけを使えてもだめ。心臓マッサージなどの心肺蘇生(そせい)と組み合わせて効果がある」といい、同本部では、AEDの操作方法を含む救命講習を月六回程度実施している。 ただ、急速にAEDの設置が進む一方、受講を申し込んでも、すぐに受講できない例も出ている。AED普及協会の担当者は「AEDの設置が先に進み、使い方の指導が後回しになっている。一カ月、二カ月待ちなど、すぐに受講できない例があちこちで起きており、せっかく設置しても、使用方法を学ぶまでの間に万一のことが起きたら対応できないのではないか」と心配する。 柏市消防本部では、町内会や事業所など団体での受講申し込みがあった場合、一カ月以上待つこともあるといい、年内はほとんど予約が埋まっている。千葉市消防局も「かなり人気があり、すぐに定員がいっぱいになることもある」という。AED普及協会は「AEDを販売する業者が、販売と受講をセットにしないといけない」と訴えている。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20071118/CK2007111802065265.html AED販売と講習会の実施をセットで行う事には賛成です。売る側の責任として買った側が使えるようにしなければ成らないと思います。 今は消防署がAED販売会社のサポートを行っているような物だと感じます。 ですからAEDが設置されいない施設や個人の方を消防署が担当して、AEDを設置した施設は販売会社が4時間講習を行う方が良いと思います。
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