◇紙一重だった少年の蘇生
諫早市森山町で今月17日、ソフトボール大会の試合中に、小学6年の少年(11)が胸に球を受け、心肺停止状態になった。原因は「心臓しんとう」。手当てが遅れれば、死に至ることもある。少年は近くに居合わせた救急救命士らの蘇生措置などで助かったが、少年の母親は「スポーツ関係者はAED(自動体外式除細動器)を常備するなどの対策を早急に取ってほしい」と訴える。(小川裕介)
◇母親「早急に対策とって」
左胸に死球を受け、一塁に向かって10メートルほど走った時だった。少年はひざから崩れ落ち、額を打ち付けるように地面に倒れ込んだ。 決して速い球ではなかった。「一瞬、息が苦しくなったけど、痛くはなかったし、何ともないと思った。それが突然、視界が真っ白になって……」。少年は振り返る。 試合を見守っていた保護者たちは、少年の倒れ方を見て息をのんだ。「おかしい」。今月1日、大阪府のPL学園高校で、野球部の練習に参加していた中学生が胸に球を受けて死亡した事故の記憶が、保護者たちには残っていた。 2人の保護者が少年をベンチに運び、隣のコートで娘の試合を観戦していた小浜消防署愛野分署の男性救急救命士(35)を呼びに走った。 駆け付けた救命士は少年の手首を取った。脈も、呼吸も止まっている。119番通報をするよう保護者に頼み、すぐに人工呼吸を始めた。看護師資格を持つ保護者2人も加わり、交代で心臓マッサージを続けた。 チームメートが周囲から少年の名前を呼び続けた。「頑張れ」「生きろ」。偶然、通りかかった中学2年の兄も加わった。グラウンド近くで仕事をしていた母親(38)も電話で連絡を受けて駆け付けた。 119番から9分後、救急車が到着。救急隊員は救急車に載せてあったAEDで少年の心臓に刺激を与えた。鼓動が戻った。 意識を取り戻した少年はグラウンドに到着した長崎医療センターのドクターヘリで搬送された。 病院で少年は「心臓しんとうによる心肺停止」と診断された。胸にはあざ一つなく、倒れた時に額についた小さな傷が残っただけだった。「まさに奇跡。はじめの処置が素晴らしかったのだろう」と、診察した医師は話す。
◇佐世保83台 長崎16台 諫早3台… AED配備に地域格差
一方で課題も明らかになった。ソフトボール大会が開かれていたグラウンドにAEDは置かれていなかった。 心臓しんとうで子どもを亡くした遺族や医療、スポーツ関係者らがつくる「心臓しんとうから子供を救う会」(埼玉県)によると、心臓しんとうに対してはAEDによる治療が効果的だが、治療は1分遅れるごとに成功率が約10%ずつ下がる。 県によると、県内のAEDの配備台数は9月現在で421。各市が所管施設に配備している台数をみると、佐世保が83、西海が34に上る一方、長崎は16、諫早は3、南島原は1にとどまるなど、地域格差も目立つ。 国内の心臓しんとうの発症例は救う会が把握しているだけでも97年以降に22件。うち硬式野球が8件、ソフトボールが3件、軟式野球、サッカーが各2件。米国では若者の突然死のうち約2割が心臓しんとうが原因という報告もあるという。 救う会の代表幹事で埼玉医大総合医療センター救急科医師の輿水健治さん(51)はこう指摘した。「スポーツ中の事故には、必ず相手がいる。後遺症が残ったり、亡くなったりすれば、相手の子も一生、事故を背負っていかねばならない。関係者はAEDや胸パッドの導入をもっと検討すべきではないか」 http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000000709290001
輿水先生が仰っている「必ず相手がいる」という事は、私もブログで毎回お伝えしています。 この記事からも判るようにぶつかって痛くない程度の衝撃でも発症する場合があります。
諫早市では貸し出し用のAEDがあると広報に掲載されていましたね。そういう無料貸し出し出来るAEDをスポーツ大会の時には準備した方が良いでしょう。
小学校でも授業やクラブでソフトボール・サッカー・ドッチボールがありますが、心臓しんとうを発症する可能性はどこでも有ります。 遊んでいて肘がぶつかったりと決してスポーツ現場に限った事ではありません。 家庭の中で起きてしまった事例も有りますよ。
スポーツ関係者に対策を求める事も必要な事です。 それと同時に親として子供を救える技術を身に付ける事はもっと大切な事であります。 AEDは、準備された でも 使える人が居なかった・・・ 決してそのような事が無い様に皆さんが覚えなければ成らない事だと思います。
AED配備の地域格差が一番の問題ではありません。 無くても救急車が到着するまでの間、心配蘇生術の実行で命のバトンを繋ぎ止める事が出来る場合が有ります。 報道では、AEDが全てのような記事が多いですが心配蘇生術の延長上にAEDが有るのです。
また親として心臓しんとうの知識が有れば、子供を大会に参加させる時に事前にAEDが準備されている大会なのか確認するのも一つの方法です。 各種スポーツのクラブチームに所属させる場合も同様です。
私なら必ず確認して無ければ自分のAEDを提供するか黙って持って行くかどちらかです。 息子の試合の時にも黙って持参してました。 『AEDが必要だ。心臓しんとうの可能性がある』と思われている方や危険性をご存知の方は是非、啓蒙活動を行って頂きたいです。 『AEDを準備されている大会ですか?』と一言確認するだけでも良いです。 そしてもしAEDを提供してくれる伝が有れば率先してご協力されては如何でしょうか? 危険周知を行う事で大会が安全に運営でき参加者共々安全に配慮すると子供たちが伸び伸びとスポーツが出来ると思います。
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