サンスポcomさんで凄く判りやすい啓蒙記事が掲載されてましたのでご紹介します。 スポーツ紙だからと言ってバカに出来ませんよ〜 体調管理は、自分の責任においてやって行かなければ成らない事ですね。
「トトト、トトン」といった脈のリズムの乱れに代表される不整脈。心配のないものが大半だが、中には、放置していると危険な不整脈があるという。例えば、夏に発症が多いとされる「心房細動」は、突然、脈拍がバラバラに乱れる不整脈で、長嶋茂雄さんが発症した脳梗塞(こうそく)の一種「心原性脳塞栓(そくせん)症」を起こす危険性があるのだ。また、突然、脈拍が異常に速くなる「発作性頻拍症」も要注意。さて、不整脈の原因と対処法は?
不整脈治療の第一人者で、慶應義塾大学医学部内科学の小川聡教授によると、「不整脈は、読んで字のごとく、脈が不規則になるというもの。ただし、必ずしも脈が跳んだり、乱れたりするだけではありません。中には、安静時の脈拍数が1分間100回以上と異常に速くなる『頻脈』、1分間50回以下と異常に遅くなる『徐脈』、心臓が細かく震える『細動』もあります」と説明する。
不整脈には、さまざまな種類があるが、ほとんどは、「加齢や体質、ストレスなどによる自律神経のバランスの乱れから起こる」(同教授)。 高齢者に多い症状と思われがちだが、実は40〜50代の働き盛り世代は発症の条件を備えている。
「この世代は仕事上のストレスなどに加え、睡眠不足、喫煙、アルコールやコーヒーなどカフェインを多く含む飲料の飲みすぎなどが重なることで、不整脈を発症しやすくなります」と同教授。実際、時々脈が跳んだり、乱れたりする不整脈「期外収縮」は、「心配のない不整脈ですが、働き盛り世代のほぼ100%が経験したことがある」という。 こうした不整脈を防ぐには、まずは生活習慣を改善し、ストレスを上手に発散する方法を見つけることが大切。また、「危険ではない不整脈にもかかわらず、心配しすぎることで、それがストレスになり、さらに不整脈が増えることもある」(同教授)ため、危険な不整脈を見分けることも重要だ。
自分が不整脈かどうかを知るには、「ふだんから脈を測る習慣をつけることが基本」と同教授。平常時の脈の様子を知るだけでなく、毎日計測することで、動悸がしたり、胸が苦しくなったりしたときにも、簡単に測れるようになる。
「その脈の様子を、専門医を受診するときに申告するだけで不整脈の診断にかなり役立つ。また、最近では携帯型の家庭用心電計も登場しているので、上手に利用するのもいい」
不整脈を根治するには、生活習慣の改善、脈を測る習慣をつけること、そして自分の不整脈がどんなタイプかを知り、それに合った治療を受けること。ちょっとした異変でも見逃さずにチェックすることが、働き盛りの健康維持につながるのだ。
【心臓の仕組みと不整脈の原因】心臓は筋肉でできた臓器。その筋肉にかすかな電気信号が流れることで筋肉が収縮し、全身に血液を送り込む。電気信号は、右心房の上部にある洞結節(どうけっせつ)で発生し、その刺激で心房が収縮して、心房内の血液が心室に押し出される。その後、電気信号は心室に伝わり心室が収縮。血液が全身に送り出される。ところがまれに、「心臓の動きをコントロールしている電気信号が、ペースメーカーの役割を果たしている洞結節以外で発生したり、本来のルートとは異なる伝達経路を通ったり、心房から心室にスムーズに伝わらなかったりすることがある」と小川教授。つまり、心臓を動かしている電気系統の“不具合”で不整脈は起こるというわけだ。
【夏に怖いのが「心房細動」】不整脈には、さまざまな種類があるが、特に夏に怖いのが「心房細動」だ。通常、心臓は一定の速度で拍動(1分間約70回)しているが、「心房細動」になると、「突然、脈がバラバラになって、脈拍数が1分間に100回以上になる」(小川教授)。このとき、心臓が血液を全身に送り出す補助ポンプの役割をする心房が、細かく無秩序に震えている。そのため、心房の中の血流が悪くなり、特に48時間以上「心房細動」が続くと「血液がよどんで、血栓ができやすくなる。この血栓が脳へと流れ、脳梗塞の1つ『心原性脳塞栓症』を引き起こすことがある」(同教授)。 長嶋茂雄さんが発症したこの「心原性脳塞栓症」は、突然、脳の血管が詰まるもので、助かっても後遺症の残ることが多い。脱水症状を起こしやすい夏は血液が濃縮され、血栓もできやすくなっている。予防のためにも、のどの渇きを覚える前のこまめな水分補給が大切だ。
【その他の危険な不整脈】「心房細動」以外にも危険な不整脈はある。その1つが、安静にしているときに突然、ドキドキと動悸が始まり、パタッと動悸が止まる「発作性頻拍症」。脈拍数は150〜200回程度で、発作は1分間のこともあれば1時間続くことも。 「脈拍が異常に速くなるため、1回に送り出される血液の量が減り、血圧が下がる。めまいや胸苦しさ、胸の痛み、失神などを伴えば要注意」と小川教授。特に、狭心症や心筋梗塞などの心疾患がある場合は、心臓が痙攣(けいれん)して止まった状態になる致死性の不整脈「心室細動」につながることもある。 また、1分間の脈拍数が30〜40回と極端に少ない「徐脈」も、心臓から全身に送り出される血液の量が減り、心不全を起こしている危険性がある。同教授は「これらの不整脈や、心臓に疾患がある人の不整脈は危険。早急に専門医を受診してください」と警告する。
■正しい脈の測り方脈は、心臓から押し出される血液の拍動が血管に伝わったもの。「左の手のひらを上にして、手首の親指のつけ根のところを右手の人さし指と中指、薬指の3本をそろえて軽く触れて測る」(小川教授)のが基本。親指を反対側に回して手首を支えるのがポイントで、みつからない場合は、少しずつ位置をずらす。手首で測りにくい場合は、こめかみや頚動脈に人さし指と中指をそろえて軽く当てて測ると良い。 通常は1分間の脈拍数を調べるが、日常生活の中で脈を測るときは、15秒間測って4倍にすればよい。正常値の目安は、1分間に約70回。 「脈拍数の正常範囲は人によって違う。まず、食後や運動直後などを避け、ふだんの何でもない状態での自分の脈拍数を知っておくこと。さらに、満員電車に駆け込んだ後や運動中などの脈拍も測り、自分の脈がどう変化するかを知っておくと、いざというときに役立ちます」(同教授)。 http://www.sanspo.com/gourmet/club/070714.html
|