今朝の毎日新聞に心臓しんとうの記事が掲載されていました。 この記事は、先週日曜日に少年野球チーム「昭島ビクトリー」さんに記者の方が取材に行かれてます。 本日の掲載は心待ちにしていました。 輿水先生もディエム商会の佐久間さんも胸骨圧迫(心臓マッサージ)の大切さを記者の方に随分説明されてます。 記者の方も勉強されているから『もしもの時は?』という欄で正確な手順を書かれています。
この記事の様に心臓しんとうを語る時には、報道機関として伝える要点を守って頂きたい。 あたかもAEDさえ有れば助かるような報道は、誤解を生むだけだと感じます。 記事の本文中に有る様に手のひらで胸を突かれただけでも死亡した事例が有ると書いています。
胸部パッドの上から大人が拳で叩くような試し方をした方がいますが、そういう行為自体が問題だと思います。 私が注意した人も認識が非常に甘いと思いました。
心臓しんとう:胸部への衝撃で心停止 事故防ぐ専用保護パッド発売
胸に衝撃を受けて心臓が停止する「心臓しんとう」への関心が高まっている。輿水(こしみず)健治・埼玉医科大准教授(救急医療)によると、97年以降に国内で20件あり、12人が死亡している。大半を高校生以下が占め、胸骨や肋骨(ろっこつ)がまだ軟らかく、衝撃が心臓に伝わりやすいためと考えられている。野球などスポーツ中の事故が多いが、手のひらで胸を突かれただけで死亡した例もある。スポーツメーカーが先月、初の専用の胸部保護パッドを発売するなど対策も始まっている。【丹野恒一】
■魔のタイミング
心臓しんとうは米国で90年代から注目されていたが、日本で関心が集まり出したのはこの数年。それまでは「原因不明の突然死」「急性心機能不全」として扱われていたと見られる。
「心臓震盪(しんとう)から子供を救う会」代表幹事を務める輿水准教授によると、04年8月には硬式野球ボールを胸に受けた中高生が死亡する事故が3件続いた。最近でも、今年3月にサッカーの試合中に胸でボールを受けた愛媛県西条市の中学3年の男子が死亡した。
20件の内訳は5歳児1人、小学生4人、中学生4人、高校生8人、それ以外が3人。原因は野球・ソフトボール関連が12件と最多=別表参照。
心臓しんとうの仕組みは完全に解明されていないが、衝撃を受けた心臓が不規則に震えて血液を送り出せなくなる「心室細動」となり、やがて心停止に至る。
米国でのブタを使った実験で、心臓の収縮期の終わりに近い約1000分の15秒間に、心臓の直上にボールが当たると9割のブタが心臓しんとうを起こした。
■違和感あっても
事故の多発で製品安全協会は今年2月、SG(セーフティーグッズ)マーク安全基準を策定。これを受けてミズノは5月、衝撃吸収力が高い低反発ウレタン素材を使った野球・ソフトボール用の胸部保護パッド(3サイズ、4515〜4935円)を発売した。スポーツサポーターの製造・販売会社、デイエム商会も点で受けた衝撃を面に分散させる構造のパッドを7月上旬に発売する予定だ。
両社とも基準をクリアするため、かなり厚みがある。少年野球チーム「昭島ビクトリー」(東京都昭島市)の宗像亮監督は「万が一のことが起きたら子どもにも親にも申し訳が立たない」と話し、チームはデイエム商会の開発モニターも務めた。宗像監督は「ノックする側も受ける側も思い切ってできるのが利点。今は違和感があっても、後になれば、そんなことさえ忘れるかも」と話す。
日本高校野球連盟(高野連)は胸部保護パッドの推奨を各都道府県高野連に伝え、「将来的には義務付けの可能性もある」(事務局)とする。デイエム商会開発室の佐久間貞雄係長は「指導者もスポーツ店員も大多数が心臓しんとうを知らない。地道に普及させていきたい」と話す。
■もしもの時は?
では、不幸にも心臓しんとうが起きたら。
設置が広がっているAED(自動体外式除細動器)があれば救命に力を発揮するので、取りに走る。待つ間に人工呼吸と心臓マッサージを施し、119番通報する。AEDが届いたら電源を入れて音声ガイドに従う。AEDには二つの電極パッドを胸に張る場所が図示され、電気ショックが必要かどうかも自動的に心電図を解析して判断してくれる。回復の可能性は1分間で7〜10%ずつ低下するため、ちゅうちょしてはいけない。
事故防止について、輿水准教授は「小さな子の近くではキャッチボールやバットを振らないルールを徹底し、頭や急所だけでなく胸を突いたり殴ってはいけないと子どもに教え込むべきだ」と訴える。また、胸部保護パッドの装着を勧めるとともに「取れないボールは胸で止めろ、という指導法は危険だ」と指摘する。
==============
◇心臓しんとうの原因別症例数
硬式野球ボール 7件(5人)
軟式野球ボール 2件(2人)
サッカーボール 2件(1人)
ソフトボール 2件
金属バット 1件(1人)
バスケットボール 1件(1人)
柔道 1件(1人)
手のひら(兄弟げんか) 1件(1人)
拳(少林寺拳法) 1件
ひじ(けんかの仲裁) 1件
転倒による背部打撲 1件
※カッコ内は死亡数、輿水健治・埼玉医科大准教授調べ
毎日新聞 2007年6月3日 東京朝刊 http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/news/20070603ddm013100107000c.html
下記のテキスト類には心臓震とうの事を掲載していますので是非ご覧ください。 2007/06/01UP こどもAED教室〜交通安全といっしょにおぼえましょう 2007/02/24UP AEDの不安解消〜最初の疑問!!

 2007/02/17UP 救急車の適正利用 どんな時に必要か? 新スポーツ救急蘇生法の作成にはプリティ長嶋さんにも協力頂いています。 2007/02/09UP 新スポーツ救急蘇生法A4冊子タイプ 2007/02/03UP みんカラ救急隊「一次救命処置の流れ」 2007/03/18UP みんカラ救急隊「子供は未来の宝物」 2007/03/18UP みんカラ救急隊「子供は未来の宝物〜車社会〜」
 2007/02/03UP みんカラ救急隊「三角巾の使い方」
|