先日、JR総武線の電車内で心肺停止状態になった男性をAED(自動体外式除細動器)を使って助けた自衛官と助産師に10日、東京消防庁から総監感謝状が贈られた。 千葉県習志野市の自衛官、三上潤さん(31)と同市川市の東京医科歯科大医学部講師で助産師、三隅順子さん(41)の記事を掲載しました。 http://loveaed.blog31.fc2.com/blog-entry-1509.html
私が書いた記事をご覧になった三上潤さんご本人からメール投稿を頂いておりました。 記事の中でこの日三上さんに講習を行われた方が、消防署の講習だったのか?疑問に感じたことへの丁寧なご回答でした。 その内容は、三上さんご自身は自衛隊の中の「東部方面衛生隊」という部隊に所属しておられ、その部隊でのひとつの訓練としてAEDの扱いを含む心肺蘇生法を行ったという事です。
指導するのは、同じ東部方面衛生隊に所属する同僚である医師や救急救命士です。 私はどちらでもありませんが臨床検査技師の資格を持っています。 部隊内にはそのほかに看護師、放射線技師、歯科医師、薬剤師などの医療資格を持った隊員が所属しています。定期的に救命訓練という名前で訓練をしています。
自衛隊の皆様方の日頃の訓練として人命救助に係わる訓練を行われているという事を再認識致しました。
そして、新聞報道に成っていない三上さんのお気持ちなどを伺いその場にいた他の人達のご協力が有った事も知る事が出来ました。 三上さんのその時のお気持ちなどを皆さんにお伝えできれば救命講習会への参加者が増えたりするのでは無いかと思いご協力して頂きました。
三上さんからのメッセージ: 非常に光栄なお言葉ありがとうございます。でも実際は、そんな立派なものではなく、前日であればうまくできたかわかりませんし、救急処置の間も気持ちがあせってばかりでした。 プリティくるみさんのメールの回答になるかどうかわかりませんが、救急処置間の正直な気持ちを書いてみたいと思います。 最初に患者さんをみたときは、やはり動揺しました。 でも今日しっかり訓練したので大丈夫という気持ちもありました。 呼吸と脈を確認してから人工呼吸をしようか迷いました。 正直、実際の患者さんに対しての人工呼吸は躊躇してできませんでした。 ガイドラインの2005でも胸骨圧迫(心臓マッサージ)の重視ということであったので、それをエクスキューズとしてしまいました。 今でも人工呼吸をするべきだったのかと思うことがあります。 AEDの装着ではパッドの裏のシール(?)を取り忘れて付け直すこともありました。 ボタンを押すときは当然ためらいはありましたが、やるしかないと思って押しました。 そのときの患者さんの跳び上がるような体の反応を見たときは、間違ったことをしてるんじゃないかと思ってはじめて恐くなってきました。 救急隊の到着は非常に長く感じられたし、患者さんは反応を示さないし必死でした。 周りをみる余裕もありませんでした。 終始あせったり、不安な気持ちになったりの救急処置でした。 最後まで何とか処置を継続できた理由は、訓練をしっかりできたということだと思いますが、「衛生」を専門分野とする自衛官であったということだと思います。 もし逃げていたら一生後悔し続けていたことでしょう。 もうひとつは三隅さんが一緒に横で声をかけてくださったり、患者さんの様子をみてくれたりしたことだと思います。
また、周りの乗客の方の中で何とか手伝おうとしてくれた人がいました。 たぶん多くの人が何とかしたいと思っていたと思います。 あの場にはそういう空気が確かにありました。 手伝いたいけど何をしたらいいかわからないということだと思います。 しかし誰にでもできることはあると思いました。 道を空けるように声をかけてくれた人、 駅員が持ってきた担架を開こうと手伝う人、 電車の非常ボタンを押してくれた人などたくさんいました。 目立った処置の部分は私と三隅さんでしたが、いろんな人の連携があったから救命できたと思います。 報道では救命できた事実の部分しか掲載されていません。 人工呼吸が躊躇して出来なかった。そしてAEDのパッドをうまく貼れなかった・・・。 そしてAEDは簡単だと言われていますが、実際に電気ショックボタンを押すという事はそれ程報道が伝えるほど簡単な事では有りません。 そこには、正しい事をしているのか?という不安などボタンを押すための勇気が必要だと思います。 『やるしかない』という三上さんの言葉が全てだと思います。 ショックボタンを押してから救急隊が到着するまでとても不安だったと思います。
私は、当然電車内で起きた事なのでいろんな方々のご協力が有ったと感じました。 三隅さんを始めとする皆さんが助けようと手を貸して下さった事など全ての方々のご協力が有って救命に至ったと思います。 ここには、救命の事を訓練されていない人もいたでしょう・・・。 でもそんな中でも人を助けようと思って行動を起こされた人々がたくさんいた事。
人命救助という行為は、その時の周りの協力の集大成で有る事を三上さんから頂いたメッセージで改めて感じる事が出来ました。 そして『やるしかない』の一言が物語っているように失敗を恐れずチャレンジする事が必要だと思います。
報道機関の方々もAEDが魔法の機械のような書き方でAEDが有ったから助かったような記事が多いと思いますが、その根底には『人を助けよう』とする基本的な人間の気持ちに支えられている事をもっとクローズアップして欲しいと思います。 それと最も肝心な胸骨圧迫が適切に実行されていた事実を掲載して頂かないと誤解を生む原因にも成ります。AEDに頼り過ぎてしまうと救命率の向上は頭打ちに成る時がきっと来ます。そのような事に成らない為にも国民全員が救命講習会を受講して胸骨圧迫が生活の基本的知識として浸透する世の中に成るよう地道に活動して行かなければ成りません。
三上さんから頂いたメッセージを読んで心を動かして下さる方が、一人でも多く出ます事を期待したいと思います。
下記のテキスト類には心臓震とうの事を掲載していますので是非ご覧ください。 2007/02/24UP AEDの不安解消〜最初の疑問!!

 2007/02/17UP 救急車の適正利用 どんな時に必要か? 新スポーツ救急蘇生法の作成にはプリティ長嶋さんにも協力頂いています。 2007/02/09UP 新スポーツ救急蘇生法A4冊子タイプ 2007/02/03UP みんカラ救急隊「一次救命処置の流れ」 2007/03/18UP みんカラ救急隊「子供は未来の宝物」 2007/03/18UP みんカラ救急隊「子供は未来の宝物〜車社会〜」
 2007/02/03UP みんカラ救急隊「三角巾の使い方」
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