3万人のランナーが首都を埋め尽くした「東京マラソン」は大成功だった。きのうの各紙は、コースや沿道で繰り広げられた数多のドラマを伝えている。そのなかで、ゴール前の路上で倒れ、一時心肺停止状態になった2人のランナーがボランティアらの奔走によって、一命をとりとめた記事に目が留まった。
▼59歳と58歳の男性を救ったのは、心臓マッサージや心臓に電気ショックを与えて正常な状態に戻す自動体外式除細動器(AED)と呼ばれる機械を使った迅速な処置だった。いずれの現場にも、真っ先に駆けつけたのが、ボランティアの国士舘大の学生やOBだ。
▼救急車で病院に運ぶ間に失われる命を少しでも減らすために、救急救命士制度ができて今年で16年になる。国士舘大学は、日本で初めて救急救命士の専門養成コースを設置したことで知られ、全国の消防署で救急隊員として活躍している卒業生も多い。
▼今回参加したのは、田中秀治教授(48)の指導を受けた救急救命士やそのタマゴたち総勢70人だ。AEDを背負って、自転車などで巡回した。レース開始直後とゴール寸前のコースに、人を重点的に配置したのも、これまでいくつかの大会で得た経験則から。
▼救急医学が専門の田中教授によると、心肺停止状態になっても、3分以内ならAEDを使えば8割が助かるが、10分たつと難しい。このため救護所だけに頼るより、チームに分けて、機動力を持たせる方が効果がある。他の大都市マラソンでは例がなく、日本独自のやり方だ。
▼AEDを使った心肺蘇生法などは、資格がなくても施せる。ひとたび事故が起これば、参加者が互いの命を救う、そんなマラソンが実現したら、もっとすてきな大会になるだろう。 http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/sankeisho/070220/sks070220000.htm
東京マラソン大会で救命班の活躍や姿勢をここまで詳しく書かれた記事は無かったですね。 国士舘大の生徒さんやOBの方々のご活躍には頭が下がる思いです。 統計分析的に人員の配置計画を立てられたりとマラソン現場での救命に対するノウハウが凄いと感じます。
走り始めと終わりを注意する。ウオームアップのランニングなどでは特に気を付けて頂きたい事ですね。
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