19日夕刊に興味深い記事が掲載されていました。
胸に照射 血管作り促す
仙台市の男性Aさん(70)は2003年春、20メートルほど歩くと、胸が締め付けられるように痛み、狭心症と診断された。翌年、東北大病院で手術を受け、症状はいったん治まったが、05年春から再び悪化。昨年1月から、心臓に衝撃波を当てる「体外衝撃波治療」を2回受けたところ、症状が改善した。「ゆっくりなら、どこまでも歩いていけそう」と喜んでいる。(科学部 吉田昌史)
狭心症は、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る冠動脈が、動脈硬化のため狭くなって起きる。治療は、足の付け根などから細い管(カテーテル)を通し、狭くなった冠動脈を風船状の器具などで広げる「カテーテル治療」や、太ももなどの血管を移植する「冠動脈バイパス手術」が主流だ。
しかし、動脈硬化を促進する糖尿病を合併すると、手術などができない患者も多い。Aさんも糖尿病の持病があり、狭くなった3か所の冠動脈のうち、バイパス手術ができたのは1か所だけ。残る2か所はカテーテル治療を試みたが、血管を広げることができなかった。
体外衝撃波治療は、こうした従来の治療が難しい重症患者を対象に、東北大が05年から始めた新治療法だ。
考案した同大教授の下川宏明さん(循環器内科)によると、衝撃波を当てると、新たに微小な血管ができるのが促され、心筋への血流が増えるという。イタリアの研究者が2000年、体外で培養した人間の血管内皮細胞に衝撃波を加えると、血管を拡張する一酸化窒素ができると報告したのをヒントに、動物実験をしたところ、微小血管ができるのを確認した。
衝撃波は圧力波の一種で、腎臓や尿管の結石の治療に使われている。そんなパワーを持った衝撃波を心臓に当てて大丈夫なのだろうか。
狭心症治療には、結石治療の10分の1程度の弱い出力で衝撃波を使う。「痛みはなく、麻酔も不要。体への負担は小さい」と下川さんは説明する。メーカーの協力で、心臓病治療用装置を開発した。
治療は、血流が低下している心筋を超音波装置で見ながら、あおむけに寝た患者の胸に衝撃波を当てる。1か所当たり約1センチ四方に200発、照射。これを20〜120か所に行い、約3〜4時間かかる。治療は1日おきに3度行い、3か月ごとに心筋の血流量などを検査し、効果が不十分なら追加照射する。
下川さんが前任地の九州大で、55〜82歳の重症の狭心症患者9人に、この治療をしたところ、胸痛を抑える薬ニトログリセリンの使用頻度が、週平均5・4回から、治療半年後に週0・3回に減った。個人差はあるが、痛みなどの症状も全員が改善した。
東北大の患者も含め13人がこの治療を受け、出血や不整脈など重大な副作用の報告はない。東北大は今年、検査など治療の一部に保険がきく先進医療の申請を目指す。
ただ、まだ実施件数が少なく、長期的な効果も分かっていない。心臓病に詳しい東大病院長の永井良三さんは「衝撃波治療は、重症の狭心症患者を救える可能性がある。有効性のデータを蓄積してほしい」と期待する。
この治療は、ドイツやスイスでも約100人に試みられている。下川さんは「衝撃波治療は週3回の治療で約2万4000円しかかからず、医療費抑制の観点からも、普及させたい」と話している。問い合わせは東北大病院循環器内科((電)022・717・7153)へ。 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20070119ik0d.htm
衝撃波治療は腎臓や尿管の結石にしようされています。 私も尿管結石で昨年9月に手術をしました。 また友人のお父さんもお正月早々に同じく尿管結石で手術を行いました。 あのバンバンバンという手術が、まさか狭心症の治療に役立つとはね〜・・・ リンク先には衝撃波によってバイパス管が出来た映像像が紹介されています。 体外衝撃波ならメスを入れる事無く手術が可能なので患者さんに掛かる負担も極度に減少すると思います。心臓病を御持ち方は、心臓にも衝撃波手術が有る事を知ってください。
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