大阪府和泉市内で営業している犬の繁殖販売業者が飼育していた犬が、ヒトや家畜などにも感染する「ブルセラ症」に集団感染した疑いがあることが9日、分かった。約260匹の犬は業者が所有権を放棄し、現在は和歌山県内の動物愛護団体が世話をしているが、府は11日以降に全頭の採血検査をするなど、詳しい調査を実施する方針。現在、人に感染したとの報告はないという。
府動物愛護課によると、業者は約260匹の犬を飼育。流産や死産などブルセラ症の典型的症状が多発したため昨年11月、48匹を抽出して動物病院で検査したところ、19匹がブルセラ症と診断されたという。
診断結果を受け、業者は感染した犬を隔離していたが、隔離方法が不十分だったために感染が拡大している可能性があるという。業者は今月6日に犬の所有権を放棄しており、現在、犬の世話は和歌山県の動物愛護団体「ワンライフ」が行っている。
この業者について、府に「飼われている犬がブルセラ症らしく経営が怪しい。このままでは虐待になりかねない」との通報があり、適正な飼育をしているか立ち入り検査を行っていた。同課によると、虐待の事実は確認できなかったが、狭い場所で犬が増え過ぎていた。同課では11日、全頭を対象に血液検査を行い詳しい調査をする。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070110-00000032-san-soci
そこでブルセラ症とは・・・下記より引用しました。 http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/page_i/i04-18.html ■ブルセラ症 brucellosis
病原体:ブルセラ属Brucella 好発年齢:特になし 性差:なし 分布:世界的に分布。特に地中海地域、アラビア湾域、インド、中央および南アメリカ
ブルセラ症の背景 ■疫学状況 ●ブルセラ症は、人畜共通感染症(zoonosis)の1つで、ウシ、ブタ、ヤギ、ヒツジ、イヌなどに感染を起こすことが知られ、世界各地にその分布が認められている。特に地中海地域、アラビア湾、インド、中央および南アメリカが好発地域である。 ●ヒトへの主な感染経路は、家畜などの動物との接触(わが国の家畜では本症の発生はほとんど見られません)、非加工乳製品の摂取(上記好発地域にて、ヒツジ、ヤギなどの乳製品の摂取)、海外旅行、汚染エアロゾールの吸引、および実験室内での感染事故である。
■病原体・毒素 ●ヒトに感染を起こすのは次の4種類である。Brucellaabortus、B。melitensis、B。suis、 B.canis。 ●ブルセラはグラム陰性の球形に近い小桿菌で、莢膜、芽胞、鞭毛をもたず、その発育は非常に遅い。そのため、通常の培養は少なくとも4週間は経過観察の必要がある。主な病原性は細胞壁のリポ多糖で、これが好中球などの貪食に耐性を示し、そのため、脾臓、リンパ節などでの細胞内増殖を許すこととなる。
■潜伏期 ●2〜3週間。
診断と治療 ■臨床症状 ●ブルセラ症は全身症状を呈し、あらゆる臓器に感染を起こすことで知られている。その症状に特異的なものはなく、発熱、発汗、疲労、体重減少、うつ状態などの症状がみられる。身体所見では、発熱(数週間〜数カ月続くことがある)、リンパ節腫脹、肝脾腫大がみられる。 ●臓器別の特徴は次のとおりである。 ・骨・関節系:最もよくみられる合併症で、腸骨坐骨関節炎、膝および肘関節炎、椎間板炎、骨髄炎、滑膜包炎などを起こす。 ・消化器系:悪心、嘔吐、体重減少。 ・呼吸器系:きわめてまれであるが、咳、労作呼吸困難がみられる。 ・泌尿器系:精巣炎が最もよくみられる。 ・神経系:うつ状態、髄膜炎がみられるが、頻度は2%以下である。 ・心血管系:心内膜炎が最も重要な合併症で、ブルセラ症による死亡原因の大半を占める。頻度は2%以下である。
■検査所見 ●通常の血液検査で特異的な所見はない。
■診断・鑑別診断 ◎確定診断 ●血液、骨髄その他の組織からの病原体の分離・同定が必要。また病原体に対する抗体を血清凝集反応(1:160倍以上の力価)または酵素抗体法、補体結合反応(CF、急性期と寛解期で4倍以上の力価上昇)で検出することが必要。近年ではPCRなども用いられている。
◎鑑別診断 ●血液培養でMoraxellaやHaemophilusと誤認されることがあり注意を要する。他の不明熱との鑑別が必要(マラリア、腸チフス、結核、野兎病、悪性疾患、膠原病など)。
■治療 ●ドキシサイクリン100mg1日2回を6週間+ストレプトマイシン1g筋注1日1回2週間または、ドキシサイクリン100mg1日2回+リファンピン600〜900mg1日1回を6週間。心内膜炎、骨髄炎などでは外科的処置も必要なことが多い。再発は抗生剤の服用期間が短かかったり、外科的処置が適切になされなかった場合に起こる。
■2次感染予防・感染管理 ●家畜のブルセラ症コントロールが最重要(わが国では撲滅済み)、また現病歴で海外旅行、実験室内事故を確認する必要がある。ヒトの有効なワクチンは開発中である。
この大阪の繁殖業者は、とんでも無い事をしたと思います。 無責任極まりない! もし感染した犬をペットショップなどに流通させていたら大変な事に成ります。 また保護された260匹のわんちゃん達が病気が治ることを切に願います。 虐待の事実は無かったと有りますが、病気に感染させる事自体が、最大の虐待行為だと感じます。
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