今日、札幌市厚別区のとある場所で雪に残った小さい足跡を見つけました。 足跡をたどって行くと小さな川を渡れず引き返したようでした。 野生動物との共存・・・人間が抱える大きな問題だと思います。  【特報 追う】なぜ負傷?の原因究明 野生動物救命最前線 野生動物による農作物や人の被害が東北でも多発しているが、人間社会とのかかわりの中で傷ついたり病む動物も多い。福島県には全国トップレベルの野生動物救護システムがあり、その拠点となっているのが「県鳥獣保護センター」だ。動物たちの命を救う現場では「人間と自然の共生」を模索する懸命の取り組みが続けられている。 午前8時半、福島県川内村役場から大玉村にある鳥獣保護センターに救護要請が入った。正面玄関のガラスを突き破って役場内に入ったフクロウを保護したという。ボランティア女性3人が毛布や段ボールなどを準備。専用車でレスキューに向かう。川内村までは直線距離でも50キロ。高速道を使って現地に急ぐ。 リーダーは、センター所長で獣医師の溝口俊夫さん(59)の妻、洋子さん(57)。ほかに主婦の氏家みゆきさん(35)と会社員の菅野朋美さん(30)。 氏家さんがボランティアに参加するきっかけとなったのは、交通事故に遭ったタヌキの救護。タヌキはセンターで治療を受けて回復、山に帰る姿を見送った。「何か役に立てればと思い、8月から参加していますが、レスキューは初めて」と緊張気味にハンドルを握る。助手席の菅野さんは約10回のレスキュー出動経験がある。 なぜフクロウが役場に突っ込んだのかは不明だが、洋子さんによると、冬季はフクロウと乗用車の衝突も起きるという。ハンティング場所を、雪でエサの小動物が隠れる山から、容易に発見できる道路に移すためだそうだ。 川内村役場に着くと、フクロウは暖房の効いた宿直室で大切に保護されていた。頭を強打したのだろう、出血はないがもうろうとしている。役場臨時職員の秋元利勝さん(69)は「こんなことは初めて。驚いた」。菅野さんは秋元さんから発見時の様子を聞き、メモする。玄関先では洋子さんが現場周辺を写真撮影している。 この後、フクロウはセンターに緊急搬送され診察台に。溝口さんが慎重に触診を行う。「ダニが多いのが気になるけど、体重はあるし様子をみよう」と、ショック防止と脳の腫れを抑える注射を投与した。 センターの任務は、こうした動物の救護と野生復帰だけではない。発見者からの聞き取りなどから1件1件の原因分析を積み重ねており、このデータを基にした環境モニタリングや、血清保存にも力を入れている。 こうした活動の成果は数字に表れている。野生復帰率はここ数年30〜35%と、海外の同様施設の実績を上回ったほか、右肩上がりだった救護件数が減少傾向をみせた。 救護件数は平成10年度の134件以降、増加し続け、16年度は397件に。傷病そのものの増加もあるが、救護への関心の高まりから、巣立ち中のヒナを誤って“助ける”誤認保護も増えた。このため、救護依頼時の対話を徹底した結果、17年度は321件と鳥類を中心に減少に転じた。 14年に発足した「野生動物救急救命ドクター」の協力も大きい。民間の開業獣医師が初期治療を施す制度で、約70人が登録している。県獣医師会が治療費の一部を助成しているが、自費で治療する獣医師もいる。 レスキュー出動回数も減った。保護者が自分で運び込むケースが多くなったからだ。 「救護にかかわり、なぜ動物が傷ついたのかを考える。そこで何かを感じ取って次のステップに進む。現場から発想することが大切なんですね」と溝口さんは話す。 冬が訪れ、次々と飛来しているハクチョウ。最近は散弾誤飲による鉛中毒に加え、餌付け場所の拡大で電線に衝突する事故が起きている。安易な餌付けは厳に慎まなければならないだろう。 ところで、川内村役場で保護されたフクロウはその後順調に回復、野生復帰も近いと聞いた。
≪各県の救護センター≫ ●青森県鳥獣保護センター(平内町、(電)017・755・5389)昭和61年開設。ハクチョウ、カモ類などを中心に毎年約20頭・羽を保護。 ●岩手県鳥獣保護センター(滝沢村、(電)019・688・4728)昭和46年から県所管に。ハクチョウやカモ類など年間300頭・羽が保護されている。 ●秋田県鳥獣保護センター(五城目町、(電)018・852・2134)昭和48年開設。年間200羽前後の鳥類と、30〜40頭が収容される。 ●福島県鳥獣保護センター((電)0243・48・4223)昭和57年開設。管理棟のほか、野生復帰訓練場、カモシカ舎、クマ檻舎、水鳥舎、飼育舎などの施設がある。野生に帰せない状態の動物は120〜130頭・羽。 ●宮城では県の救護施設のあり方について有識者らが検討中。山形ではボランティアなどの協力を得て県内7カ所に野生鳥獣救護所を設置している。 http://www.sankei.co.jp/chiho/tohoku/061206/thk061206000.htm
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