脳の血管が破れたり詰まったりして起きる脳卒中を素早く見抜けるよう、救急隊員や医師を訓練するプログラムが、今秋から動き出す。発症から3時間以内に使えば威力を発揮する新薬が昨秋から使われ始め、患者の命と脳機能を救うには「時間との闘い」が今まで以上にカギを握るようになったからだ。がん、心筋梗塞(こうそく)と並ぶ日本人の3大死因の一つ、脳卒中の初期治療の充実に、関係学会が力を合わせて挑む。 脳卒中による死亡者は、05年に約13万3000人。しかし専門医によると、現場の救命士らが症状を見抜けず、治療態勢のない病院に運ぶなど、不適切な搬送がしばしば起きているという。また、昨秋に保険適用された新薬「tPA」は、脳卒中の多くを占める脳梗塞の特効薬で、点滴で脳の血管に詰まった血の塊を溶かす。劇的に改善する患者も多いが、危険な副作用もあり、使える病院や専門医は限られている。 日本臨床救急医学会と日本神経救急学会は、現場での最初の判断が重要とし、救命士向けの訓練プログラム「脳卒中病院前救護」のガイドラインを11月につくり、出版する。これに基づいてインストラクターが各地で講習会を開く。 ガイドラインでは、脳卒中を見分けるポイントとして、意識障害の診断法をはじめ、体の麻痺(まひ)や眼球の動き、瞳孔の観察方法などを示す。 作成の中心になっている埼玉医大総合医療センターの堤晴彦教授は「意識不明の人をすべて脳卒中対応病院に運ぶとパンクする。現場での適切な判断力が、救える命を増やす力になる」と話す。 若手医師を対象にした訓練プログラム「脳卒中初期診療コース」は、日本救急医学会が監修して富山大の奥寺敬(ひろし)教授らが開発した。10月、東京で開かれる同学会総会での養成セミナーを皮切りに、各地で講習会を開く。内容は、実際の症例をもとにした患者10人分のシナリオを使ったロールプレイング方式で、患者到着から検査、治療、全身管理など、診療のイロハが身につくという。 奥寺教授は「寝たきりになる原因の4割が脳卒中なのに、医学教育で学ぶ機会は少ない。夜間当直が多い若い医師に、しっかりした力をつけてもらいたい」と話す。 http://www.asahi.com/life/update/0919/002.html
大変喜ばしいニュースだと感じます。しかし24時間対応の入院暦の有る病院に父を搬入した時、使われた投薬は生理食塩水だけでした。CT・MRI検査でも判明しない小さな脳梗塞は、場所が特定できないので対処のしようが無いという事でした。 脳梗塞に対する早期の処置が進む事によってうちの父の様な寝たきり老人が減るなら大歓迎です。
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