千葉県在住の救命士さんからの情報です。
3月27日午後、署の隣にある公的施設内で、高齢男性1名が突然意識消失し、施設職員が署に駆けつけて来ました。たまたま救急隊は待機中であり、私が応対したところかなりの慌てぶりでしたので「これはただごとではないぞ!」と思い、隊員とともに資機材を抱え、隣の施設の2階まで猛ダッシュで行ってみると、男性1名がCPA状態・・・残念ながらこの施設にはAEDは無く、バイスタンダーCPRは施行されておりませんでした。すぐに男性の元へ行くとCPA状態であったため、すぐにCPRを開始し、救急隊の除細動器をスタンバイすると「心室細動」を確認したため直ちに除細動を実施しました。1回のショックで心室細動は改善したものの心電図波形はすぐには再開波形を示さなかった事から再度CPRを開始、2サイクル目の継続中に心電図に変化が出現し心拍が再開、続いて「ブフォー」という大きな自発呼吸も再開しました。その後、救急車での搬送途上には手足を動かせるまで回復しましたが、呼びかけなどに応えるほどの劇的な意識回復は見られず、一応、そのままの状態で入院加療となりました。
その後、今日のお昼にその救命士さんからお電話が有り嬉しい一報が届きました。 患者さんは、現在では意識も回復されて一般病棟へ移られて食事も取られるまでに回復なさったとの事です。お電話でお話ししましたが、やはりCPRの大切さを熱意を込めて仰っていました。簡単なAEDの操作から始めこうした人工呼吸が必要なんですよ。そんなステップで学習するとCPRの必要性もより理解できるのでは無いかと・・・。何より大切な命を救う事が出来たという感激と共にこうした対応をすれば助かるという更なる使命感が電話口から伝わって来ました。こうして救命できるからもっと全ての場において迅速な対応をすべきだと・・・ 施設の立地条件(近くにAEDが有った)、偶然にも救急隊の方が待機状態で有った事(使える人が近くに居た事)、駆けつけた隊員が適切な処置を行った事(人工呼吸の技術を身につけていた事)、助かる場合はやはりこれらの複合要素が含まれて初めて実現できる事だと思います。その一つ一つの要因を出きるだけ多くする事で救命できる確率が高く成ると思います。AEDが無くてもバイスタンダーCPRは、体一つで出来る事だと思います。そうした技術をより多くの方に習得して頂きたいと思います。
救命士さん 本当にお疲れ様でした。救命士さんの心の中にはもう一つの命が生まれたと思います。これからも多くの命を守って下さい。
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