心臓震盪とは、 1.胸の骨が折れる、心臓の筋肉が損傷するという外傷ではなく、比較的弱い衝撃が胸に加わった事により生ずる心臓突然死である。 2.野球のボールが当たるなどによって起こる事が多く、今まで元気だった子供に生じる。 3.心臓に衝撃が加わったために不整脈が生じると考えられており、最も重症なのが心室細動である。 4.心室細動はつまり心停止であり放置すれば死に至る。 このように心臓病がない健康な子供が、胸に比較的軽い衝撃を受けた直後に、突然虚脱状態となり死亡する事例が報告された事から研修が始まった。
判断基準は、 1.心停止の直前に前胸部に非穿通性の衝撃を受けていること、 2.発生の状況が詳細に判明していること、 3.胸骨、肋骨、心臓に構造的損傷がなかったこと、 4.心血管系に既存の病気がないことが判断基準と成っている。
14歳の少年の事例野球の試合中、2バウンドした打球(硬式ボール)が胸に当たった。ボールを拾い一塁へ送球後倒れた。119番通報時刻は13時59分、先発の救急隊が現場に到着し心電図を確認した時刻が14時07分で、心電図は心室細動であった。救急救命士がいない隊だったので除細動処置は実施できず、その後、ドクターカーが現場へ到着し(14時24分)除細動など救命処置が行われたが死亡した。もし現場にAEDがあれば救命できたかもしれない。また、心臓震盪のことを知っていれば救命手当を実施し、最初からドクターカーを呼び、救命できたかもしれない。是非、スポーツ現場にAEDを設置して頂きたい。そのためにも、心臓震盪による若年者の突然死を認識すべきである。(2004年8月)
心臓震盪の予防 1.小さな子供が遊んでいる近くでキャッチボールをしたりバットを振ったりしない。 2.胸に衝撃を受けないよう子供に指導する。胸でボールを止めるという指導はやめる野球や格闘技では胸をプロテクターで守る。 3.小さい子供は硬球を使用しない。4.軽い衝撃でも胸に受けると危険であることを子供に教える。
心臓震盪シンポジウムの輿水先生の発表内容から抜粋しました。外的衝撃から誘発される心臓震盪は認知されるまでに計り知れない苦労が有りました。去年ようやく司法の場を経て認知度が高まった症例です。
心臓しんとうやプロテクター情報は、下記のテキスト類にも掲載しています。良かったらスポーツ少年団などでご使用してください。 2007/02/24UP AEDの不安解消〜最初の疑問!! 2007/02/17UP 救急車の適正利用 どんな時に必要か? 心臓しんとうを知ってください 2007/02/09UP 新スポーツ救急蘇生法A4冊子タイプ G2005救命講習テキスト1(小学校用) 救命講習テキスト2(小学校用)
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