新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の国内感染拡大を受け、県内でもイベントや会合などの開催を自粛する動きが広がってきた。大野市で24日に開かれる予定だった「越前大野名水マラソン」(大野市など主催)をはじめ、越前署の企業防犯講習会、県立三方青年の家(若狭町)でのコンサートなどの中止が決まった。19日夕現在、隣県でも感染者は確認されておらず、「過剰反応では」と疑問視する声が出る一方、「やむを得ない措置」とみる向きもある。 越前大野名水マラソンは今年で45回目。ハーフマラソンなど5種目が行われることになっていた。参加予定者は3589人で、このうち感染者の出た大阪府と兵庫県からは125人がエントリーしていた。同実行委は「関西方面の参加者も少なくないので、リスクを冒して開催するべきではないと判断した」としている。参加予定者に対しては中止決定のはがきを送った後、参加料の返還、参加記念品の送付を順次行う予定。 越前署は19日、越前市労働福祉会館で20日に開く予定だった防犯講習会の中止を決めた。参加者の大半を占める北陸電力丹南支社(越前市)が感染拡大を理由に不参加を申し出たため。講習会では、子どもの見守り活動などについて話し合われ、同社や関連会社の社員ら約80人が参加することになっていた。同社は「県内でもいつ発生するかわからない。感染予防のためには、100人もの人が集まる会議は避けたほうが良いと考えた」としている。 県立三方青年の家では、24日の吹奏楽コンサートを中止。大阪市の音楽専門学校生らが演奏を披露し、約150人が訪れる予定だったが、同施設では「大阪府内で感染者が増えている状況を踏まえ、専門学校側と協議した」としている。若狭消防組合は、毎月第4土曜日に小浜市の同組合消防本部で実施している一般向け救命講習会の開催を今月から当面の間、見合わせることを決めた。 各市町の責任者を集めて19日に県庁で開かれた会議でも、多くの人が集まるイベントの開催に戸惑いを示す意見が目立った。24日に「今庄そばまつり」を行う南越前町の担当者は「実施するかどうか苦慮している」と不安を訴えた。 小竹正雄・県健康福祉部長は、県がイベントなどの自粛要請をする考えはないとした上で、「ウイルス毒性は強くなく、対策行動計画で想定していたケースとは異なる。国の方針を踏まえ、弾力的に対応してほしい」と呼びかけた。 廣田良夫・大阪市立大教授(感染症疫学)の話「もはや地域的な封じ込めをはかる段階ではなく、自治体は感染の流行を前提に、なだらかな増加にとどめる努力をするべきだ。そのためには過剰なほどの対応も仕方ない。今後は高齢者や持病のある人など、重症化しやすい人への感染防止策が重要になる」 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20090519-OYT8T01154.htm
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